横浜トリエンナーレ2005

横浜で開催されている現代アートの展覧会を駆け足で見学して来ました。

私達を取り巻く世界の大きな変化を強烈に表すものとして、私は製作中のアートが大好きです。最近の傾向としては

  • 何気ない個人的な話を紹介したり、無名の人に発言の機会を与えたりと個人主義的なアーティストが目立ちます。
  • 血や感情、または荒廃の強烈な映像で世の中のバイオレンスを表現する。
  • 精密度の高い、写真やビデオ等の新しい技術の導入による表現方法の複数

化。

  • おとぎ噺の世界や遊びの空間を通して夢やポエムへの途方もない欲求。
  • クリエーションのより一層はかない側面。多くのアーティストが自分の作

品を持続する確証的なものではなく、一瞬の出来事の付随物や感情の装飾のように捉えています。

アーティストでもある、総合ディレクターの川俣さんにご案内いただいたおかげで、横浜でこれらの流れを垣間見ることができました。川俣さんは短い準備期間で、この世の中を象徴するアーティストを集めるのに成功されました。そこにはとてつもなく度はずれで、ものすごく悲観的であるにもかかわらず、常に創造しようとする強さと元気を取り戻すような希望が混じっています。いずれにしても様々な場所から集まったアーティストは同じ言葉を喋っているようで、意志の疎通は図られているようです。彼らのメッセージに耳を傾けようではありませんか。


駐日フランス大使
ベルナール・ド・モンフェラン