国連の60周年

国連や我々が60年前からより良い国際社会を構築するべく行っている努力に対する批判をよく目にしたり、耳にします。では代替案はあるのでしょうか?長い物に巻かれるべきなのか、弱肉強食の世界に戻るべきか・・・国内と同様に、国際社会もルールや組織が必要です。
ハリケーン・カトリナが通過したために、全てを破壊された米国ルイジアナ州では、たった数日の間に、世界で最も豊かな社会が混沌としたものに変貌し、人々は野蛮で暴力的な行動を取りました。自由な精神の元に、武力行使に秩序を与える権利を得るために、我々はこれからも頑張って行かなければなりません。

ですから、フランスは日本と同様に国連の改革を推進するべきであると主張しているのです。国連以外に地球の国々をまとめられる組織はありませんし、価値観をいつまでも損なう事なく、最も貧しい人々の状況の改善を成し遂げるためのルールを正当化できるのも国連です。もしも我々が協力し合うのを忘れてしまえば、取り返しのつかない事態が発生するでしょう。鳥インフルエンザ第一次世界大戦時に4000万人の犠牲を出したスペイン風邪に類似していますが、そうした健康面から、テロや大量破壊兵器の拡散等、脅威は様々ですが、速やかに対処すれば乗り越えられます。

駐日フランス大使
ベルナール・ド・モンフェラン