フランスの高級ワインとハイテク産業

当館大使公邸では、今日のフランスの多様性を物語るような2つの催しが、数日と間をあけることなく開催されました。

− 1855年、すなわちおよそ150年前に格付けされたボルドーワイン60種の試飲イベントがありました。メドック格付けワイン委員会会長のフィリップ・カステジャ氏によって紹介されたこれらのワインは、まさにフランスが作り出した最高傑作と言えましょう。それぞれが、ローマ時代よりおよそ2000年もの間、ボルドーに受け継がれてきた伝統をしっかりと引き継いでいます。そしてどのワインも、最先端のテクノロジーを駆使して、産地の特徴をより豊かに表現しています。カステジャ氏いわく、2005年物のワインは特に高品質のワインになるそうです。

− フランス経済財政産業省の次官・企業総局長が、世界中のバイオテクノロジーの専門家が集う「バイオジャパン2005」出席のために来日。この機会にテクノロジーや研究に関するフランスの政策について説明しました。フランスは最近、企業や大学、地方自治体が一体となった16の国際的な研究拠点を選抜しました。日本で言う「クラスター」に相当するこうした拠点が、日本側とも緊密に協力していけることを私たちは願っています。フランスと日本がハイテク分野における協力で得るものは、双方とも大きい、と確信しているからです。去る1月、当館は日仏のナノテクノロジー分野に関する大規模な催しを行いました。来年はさらに一歩踏み込み、ハイテク分野の日仏双方のパートナーの集いを開催したいと思っています。


駐日フランス大使
ベルナール・ド・モンフェラン