フランスの行政を外国に開放する必要性


昨晩、ENA(フランス国立行政学院)の元日本人留学生を公邸にお招きして同窓会を催しました。

ENAとはフランスの高級官吏を採用して養成する教育機関です。外国からの留学生を大勢受け入れており、百人以上の留学経験者が登録している日本の同窓会は最も人数が多いと言えましょう。

今回の会合は、地方分権、治安とテロ、不法入国、高齢化社会グローバル化の統制など、多くの共通している課題について意見交換をする良い機会になりました。

こうした話し合いがスムーズにできるのは、私達が同様に公共事業に愛着を有し、お互いを良く理解しているからです。そして、高級官吏にとって本物の国際経験が必要であるかを示しています。従来より多くの留学生を受け入れる事でこのようなニーズに応えようとするENAは、より完璧なヨーロッパとしての養成を目指しています。それはフランスの公務員にとってヨーロッパが外交政策ではなく内政だからです。


駐日フランス大使
ベルナール・ド・モンフェラン