テロとの戦い


フランスはすでに何度となく、原理主義者のテロに襲われました。パリの中心部では2回連続してテロが発生したこともあります。ですから、ロンドンを揺るがした恐ろしく残酷な行為による衝撃と、イギリス国民の悲嘆に接し、わが国は心からお悔やみを申し上げたのです。フランス人は友人であるイギリス人の勇気にいつも感嘆してきましたし、そうしたイギリス人の国民性は変わることがありませんでした。

今後も、テロリズムや私たちの価値観に恨みを抱く人々に対して、引き続き手を携えて行動する必要があります。

何よりもまず、警察業務の協調化、情報交換、あらゆる疑わしい組織の常時監視に向けた努力があります。これらを目立たないように、そして断固とした決意で進めなければなりません。これが唯一の効果的なやり方なのです。フランスはすべてのパートナー国とともに、極めて積極的に取り組んでいます。

2番目に重要なのは、すべての危機を政治的に解決することです。こうした危機は絶望した多くの若者をテロに走らせる危険な要因となっています。ですから、世界中の飢餓と貧困を根絶し、イスラエルパレスチナ問題の解決策を探り、レバノンの独立を確固たるものにし、イラクが領土保全を尊重しながら主権を完全に行使できるようにすることなどが必要なのです。これらすべての問題に対して解決策がありますが、それを実行するにはある一つのことが求められます。それが政治的意志なのです。


ベルナール・ド・モンフェラン