ブログ - フランス語教育・映像の不正コピー・欧州

ブログを開設して5週間近くになります。フランスに興味を持って、熱心にアクセスしてくださる方々に感謝します。その数は24,389件以上になります。

・中には建設的な興味深いコメントがありました。
・ また、少数ではありますが特定の人間に対する見解や論争になりかねない意見もありました。これらは「ブログ」の精神に反するものであり、ここで取り上げるつもりはありません。

基本的な部分で次の3点についてお答えします。
・ フランス語に関して東京都知事が発言されたと言われています。この件について論争を引き起こすべきではないと思います。日本にあるフランスが関係している施設では、これからも様々な方法でフランス語教育を支援して行きます。フランス語の習得はヨーロッパへの特別な入口です。フランスに約400の日本企業が進出し、500以上の仏企業が日本に進出している今、それらの企業は両方の文化を知る若者を必要としています。
・ 皆さんの中にはインターネットで音楽や映画の無料ダウンロードが不可能であることを残念がっていらっしゃる方もおられるようです。無料であることが評価されるのは理解できますが、これはただの幻想にすぎません。映像のプロがロシアや中国の例を挙げて不正コピーの惨状を説明するのは、恐怖心を煽るためではなく、現実を知らしめるためです。海賊版はクリエーションを潰してしまいます。反対に映像の不正コピーに対して積極的に対抗措置を取っているフランスでは新作が続々と発表されるだけでなく、映画館の観客動員数も増える傾向にあります。
・ 最後に欧州について、複数の悲観的な意見が寄せられました。ですが、日本でも欧州の活力を感じることができます。例えば日本在住のフランスやヨーロッパの企業家達です。彼らは、異なった文化の中でも、企業の活動や、自らのバイタリティーで成功するのが可能だと証明しています。フランスの保険会社であるアクサや日本中の駅の自動販売機にエビアンの導入に成功したダノン等がその代表例です。

欧州の活力を示すもう一つの例として、一週間ほど前にブルジェの航空ショーが開催された際の日仏間の合意について触れておきましょう。日本とフランスの航空産業界は次世代の超音速旅客機に役立つ研究を共同で開始する事になりました。これは未来をしっかりと見据えた、たくさんのパートナーを動員するプロジェクトになりそうです。


駐日フランス大使
ベルナール・ド・モンフェラン