いかなる理由も人質事件を正当化するものではない

仏人ジャーナリスト、フロランス・オブナとイラク人ガイドのハヌン・フセインは5ヶ月もの間、非人道的な方法でイラクで監禁されていました。長期の弛まない努力の結果、両名は解放され、フランスでは国としての大イベントになりました。それは拘束された当初から強い連帯感が発生していたからです。

フロランス・オブナは魅力的な人物であるのと同時に、政府に関与する人やそうでない人も含めてイラクの国民と国の現状を伝えるために、イラクで取材をしていたので、身柄の拘束は野蛮で不当なものでした。

人質を取るという行為は人間の尊厳だけでなく、独立したデモクラシー、主権国家イラクの存在そのものに反するものであって、許しがたいものです。これは精神に対する犯罪です。


駐日フランス大使
ベルナール・ド・モンフェラン